ベース: Anycubic i3 Mega
鉄でできた筐体で剛性もばっちり、組み立ても2つのパーツを8か所ねじ止めするだけ、Ultrabaseで造形物の定着も楽々で買った当時は満足していました。
でも使っているといろいろと問題が見つかってきました。たとえばこんな感じです。
- 音がうるさい
- 四辺で高さ合わせすると真ん中が高くなってしまう
- PETGやPLAで糸引きがひどい
これらの問題に対応するためにいろいろと改造しています。
音がうるさい問題への対策
音がうるさい原因は大きく3つありそうです
- ファンがうるさい
- ステッピングモーターの音がうるさい
- 折り返し時とか加速で揺れてうるさい
- リニアベアリングが擦れwoてうるさい
ファンがうるさい問題の解決:ファンを入れ替える
Anycubic i3 Megaには
- 電源
- ステッピングモータードライバ
- kホットエンド
- 造形物
を冷却するためのファンがついていますが、これがとにかくうるさいのでさくっと載せ替えてしまいます。ホットエンドと造形物を冷却するファンについては糸引きがひどい問題の解決法で紹介します。
電源ファンについては電源を分解して6cmファンを取り替える、そもそも電源自体取り替えてしまうという方法をとらないといけないので割愛します。
ステッピングモータードライバを冷却するファンは、なぜか底面のメッシュが入っていない面の直上にあるためそもそも冷却効果が謎です。そこでこのファンマウントを出力して入れ替えました。
https://www.thingiverse.com/thing:2953960
5cm角のファンを2つ付けることになってしまいますが、静音ファンならおそらく大丈夫でしょう。
ステッピングモーターの音がうるさい問題の解決:ステッピングモータードライバを入れ替える
Anycubic i3 Megaに取り付けられているステッピングモータードライバは、3DプリンタキットにありがちなA4988です。このドライバでステッピングモーターを動作させると独特な音を立てます。初めのうちはこの音が面白かったのですが、なれてくるとうるさく感じられるため入れ替えてしまいました。
(※Anycubic i3 Megaに直接ドライバが半田付けされている場合、交換は困難を極めます。)
https://ja.aliexpress.com/item/5-TMC2100-v1-3-TMC2130-TMC2208-stepstick-3d/32848553467.html
このTMC2208にステッピングモータードライバを置き換えるとモーターの回転が逆になってしまうので、コネクタを逆に差し直すかファームウェアの定義を変える必要があります。
TMC2208はシリアル経由での設定変更ができるようなので、時間があるときに改造を行いたいと思っています。
ヒートベッドが平面でなさそうな問題への対策
ヒートベッドが平面でなさそうな問題の原因は主に2つあります。
- 本当にヒートベッドが平面でない
- ヒートベッドを支えるシャフトが曲がってる
今回はこの2つについて対策をしていきます。
ヒートベッドが平面でない問題については、支えるリニアベアリングが向かって右側には1つしかついていないため以下のページを参考に4つのリニアベアリングで支える構造にしました。
https://www.thingiverse.com/thing:2974335
ヒートベッドを支えるシャフトが曲がっている問題に関しては輸送中の事故とかがこわいのでMonotaROからYSKのリニアシャフト(φ8 330mm x 2(X軸) 360mm x 2(Y軸))を購入して入れ替えました。
糸引きがひどい問題への対策
糸引きがひどい問題は、エクストルーダとホットエンドの距離が離れているためフィラメントの引き戻し制御がし辛いのが原因となっています。そのため今回ホットエンドとエクストルーダを直結する方式に改造することにしました。
今回はE3D Titan/V6 Extruderを使うためにまずはX軸のキャリッジを作ります。
https://www.thingiverse.com/thing:2838383
これができたら次はエクストルーダの出力をします。今回はこれを使っています。
https://www.thingiverse.com/thing:2894777
これにのせるE3D Titan/V6 Extruder(クローン)はAliexpressから仕入れました。
Set4か7(がんばってBLTouchクローンを付けるなら)をそろえればあとは組み立ててMarlinファームウェアのソース中に定義されているエクストルーダのsteps/mmの数値、サーミスタの種類定義を修正してPID値をチューニングすれば完成です。
これからについて
先ほど書いたTMC2208制御のUART化(ステッピングモーターに流す電流のソフトウェア制御・駆動方式の変更・マイクロステップをもっと細かく)とBLTouchによるZ軸調整の自動化をやって当面様子を見ていきたいです。
あ、あとはサーミスタを入れ替えてより高い温度でPCとか出力してみたいですね。
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